往診・訪問診療
HOUSE CALL
往診・訪問診療について
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中尾クリニックでは、日々の外来診療と共に、往診・訪問診療による在宅医療にも取り組んでおります。
現在まで、2歳の医療的ケア(気管切開や人工呼吸器による呼吸器管理、胃瘻、経鼻胃管などによる経管栄養、中心静脈栄養管理、腎瘻、人工肛門、人工膀胱、膀胱留置カテーテル管理など)が必要なお子様たちから、105歳のご長寿の患者様への訪問診療も提供してまいりました。
そして、その多くは、不治の病、癌等の治療中の患者様、癌などの末期状態の患者様、神経難病の患者様、脳卒中(脳梗塞、脳出血)後遺症等で障害をお持ちの患者様であり、そして、障害者施設様を始めとする地域の各施設様へのお看取りも含めた在宅医療をおこなっております。
その多くの患者方を苦しめる疾患は、まことに多岐にわたるため、多くの心あるご紹介元の各専門医の先生方、専門医療機関様と密な連携を取りながら、在宅医療に取り組む多職種連携のチームと共に、日々、「治し、(治せなくても)寄り添い、支える医療」を実践しております。
同じ地域で生きる者として、地域で暮らす方々の人生に、寄り添えるクリニックでありたいと願っています。
訪問診療について
医師が、在宅診療支援看護師と共に、患者様のご自宅等を訪問し、定期的に診療を行います。
「かかりつけ医」として診療を行い、「生活の中の医療」を目指します。
総合病院や専門医を受診されている場合も主治医と連携して訪問診療を行います。
必要に応じて、ケアマネジャー・地域の訪問看護・訪問介護・生活支援サービスと連携を取りながら、ご自宅や地域で過ごせるようにサポートします。
緊急時には夜間や休日も必ず電話対応し、必要に応じて往診しています。
入院が必要な時はご希望の病院や連携病院、緩和ケア病棟への紹介・手配を行います。
このような方を対象としております
医療機関への通院が困難な方(外来通院が可能な方は原則として訪問診療の対象となりませんが、病状により訪問診療への切り替えが可能です。)
- 病院から退院してご自宅や施設での療養を希望される方
- ターミナルケア(安らかな最期を迎えるための援助)が必要な方
この他に「これは在宅医療の対象になるの?」と迷われている方、在宅療養について詳しくお知りになりたい方は、当院までお問い合わせください。
中尾クリニックの対応可能な検査・処置内容
- 血液検査、尿検査、喀痰検査、レントゲン検査、超音波検査、心電図検査
- 血圧脈波測定検査(CAVI値・ABI値)、24時間ホルター心電図検査
- 骨塩定量検査(MD法:Microdensitometry法)
- 簡易終夜睡眠ポリグラフィー(睡眠時無呼吸症候群の検査) 等
- 一般的な外科的創傷処置、褥瘡処置、液体窒素療法(液体窒素による凍結療法)
- 一般的な点滴の処置および中心静脈栄養の管理
- 医療用麻薬、PCAポンプを用いた疼痛管理
- 胸水穿刺、腹水穿刺による苦痛症状の緩和
- 在宅酸素療法
- 尿カテーテル、膀胱瘻、腎瘻、人工肛門、人工膀胱の管理
- 人工呼吸器、気管カニューレ、経管栄養(経鼻胃管・胃瘻)の管理も可能です。
その他の検査・処置につきましても、ご相談ください。
在宅医療でできる検査・処置 内容
自宅でも、基本的に病院と同様の内科的処置が行えます。
- 採血検査、血液培養検査、尿検査、尿培養検査、喀痰検査、細菌検査
- 胸水穿刺、腹水穿刺 排液処置
- 終末期医療・緩和ケア、医療用麻薬皮下注射
- CVポート管理、TPN管理(中心静脈栄養管理)
- 在宅酸素管理、人工呼吸器管理、BIPAPおよびCPAPの導入・管理
- 気管切開患者様の管理、気切カニューラ交換
- 経鼻栄養管理、経鼻胃管交換、胃瘻管理、胃瘻交換、腸瘻管理
- 尿道バルーンカテーテル管理、ストマ管理
- 褥瘡管理
- 腹膜透析(PD)
その他処置に関してもお気軽にお問い合わせください。
中尾クリニックの対応疾患とは
対応疾患について
中尾クリニックでは、身体機能の低下で、通院が困難な方や排尿・排泄に医療的な管理をご自宅で必要とされる方、 在宅でのお看取りを希望されている方に対して、幅広く対応しています。
また、病院から在宅への切り替えもスムーズにできるような体制です。ケアマネジャーや看護師、その他医療機関の方からも多くお問い合わせをいただいております。
このような方もお気軽にご相談ください
通院が困難な方
通院が困難な方、ご家族がお薬だけを取りに通院している方、認知症状でお困りの方
様々な障害をお持ちの方
脳卒中(脳梗塞・脳出血)などの後遺症で障害をお持ちの方、難病や重度障害をお持ちの方
下記の医療処置が必要な方
床ずれ(褥瘡(じょくそう))処置、留置カテーテルの交換・管理、経管栄養管理、 輸液(点滴、中心静脈栄養)のルート交換・管理、在宅酸素、気管切開(気管カニューレの交換)
終末(ターミナル)期をご自宅で過ごされたい方
患者さんがその人らしく最後まで、ご家庭で過ごせるように疼痛の管理や緩和ケアをさせていただきます。
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01
栄養に関する医療
ご自身で、お口からの栄養摂取が出来ない場合、 胃瘻や腸瘻での栄養管理や経鼻経管栄養の他、静脈への点滴等管理をご自宅で出来るようなサポートをします。
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02
呼吸に関する医療
ご自身による自然な呼吸が難しい場合、在宅酸素療法(HOT)を用います。外出時には酸素ボンベを持ち歩かなくてはいけませんが、 ご自宅でも入院中と変わらない酸素を提供する機械を設置することが出来ます。
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03
排泄に関する医療
排尿機能の低下にともないご自身での排尿が困難になった場合は膀胱留置カテーテルを用います。
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04
痛みに関する医療
自宅へ戻ったのだから痛みがあっても少しくらい動きたい。そう思う方に向けて主に麻薬の処方にて疼痛コントロールをします。
診療・ご依頼の流れ
当院にご相談または紹介
当院に初めて訪問診療を希望される際は、患者様やご家族より当院にご連絡をしていただいております。
病院に通院または入院中で主治医が必要と判断した場合や、患者様のご家族が希望を伝えた場合には、病院の主治医や地域連携室より直接当院に連絡をいただく場合がございます。
体調の確認・訪問診療の説明
お電話で患者様の状況を確認し、当院の往診・訪問診療のご説明をさせていただきます。
かかりつけの病院の主治医や地域連携室から直接ご紹介いただいた場合には、当院の医師やスタッフが直接対応し、必要な情報提供をしていただけるよう、紹介状の作成を依頼します。
初回訪問または面談の予約
直接お電話で依頼をいただいた場合、初回訪問時までに現在かかっている主治医に連絡をしていただき、あらかじめ紹介状をご準備していただくように依頼してください。
紹介状の作成依頼や用意が難しい場合でも、対応可能な場合もございますので、お気軽にご相談ください。
かかりつけの病院から直接紹介いただいた場合は、依頼した紹介状をFAXでいただき事前に確認をしたうえで、必要に応じて当院の医師やスタッフが病院に伺い、患者様やご家族と面談いたします。
往診・訪問診療の開始
ご自宅や療養中の施設に、当院の医師やスタッフが初回訪問を行い診察いたします。
現在処方されている「お薬の情報」がわかるもの(お薬手帳など)をご用意ください。入院中の方の場合も担当医と連絡をとりあい、退院後すみやかに初回の訪問診療に伺います。
※いずれの場合も、初回訪問診療時には健康保険証、介護保険証などを確認させていただきますのでご用意ください。
連携機関(地域の医療・介護関係者)の皆さまへ
患者様を支えていくために 中尾クリニックは、在宅療養中の患者さんの生活を支えるため、地域の医療・介護関係者の方々と積極的に連携いたします。
患者さんとご家族の生活を支えるには、地域の医療・介護・福祉の連携が欠かせません。
そのため、日ごろから訪問看護師やケアマネジャーなど地域のスタッフとの間に、顔の見える関係を築き、患者さんを中心とした円滑なコミュニケーションをとり、情報を共有してまいります。また、ケアチームの一人ひとりが、それぞれの専門性を発揮し、相互に学び合い、成長できるような場も設けながら、地域の医療と介護の質向上に尽力いたします。
面で支える手厚いケア
在宅医療は多職種との連携が地域のケアの質を左右します。
つまり、訪問中の医師やスタッフ、外部の訪問看護師やケアマネージャーなどの多職種との情報共有の迅速化が欠かせません。
点ではなく面で支えることで、手厚いケアを実現していきたいと考えています。また、清潔感と感謝を大切にし、関わる方々へ敬意をもって対応します。 誰に対しても敬意をもち丁寧な対応をします。
ご依頼・問い合わせには迅速に対応します。
(2024年4月現在、前院長逝去に伴い、医師1名体制のため、以前のような機動力が乏しく、ご迷惑をおかけしております。誠に申し訳ございません。)